高知県経営者協会の付設機関である「労務管理者協議会」 (幹事長:小松重美/株式会社SKK常務取締役)は、 今年7月に設立30周年を迎え、その記念大会を8月2日「三翠園」 において開催した。参加者は来賓および企業関係者ら約120名。
●記念大会開会
記念大会では、まず小松幹事長が「21世紀は変革の時代で、 労働情勢も大きな転換期を迎えている。高齢者雇用や女性の社会進出、 ワークシェアリングなど労務管理も多様になる一方であるが、労務管 理には時代に即応した対応が求められるため、これからも研鑚を重ね ていこう」と開会の挨拶をした。
第1部◆記念式典セレモニー
記念式典セレモニーでは、始めに高知経協・労政特別委員長の岩合武良氏より 「労務管理者協議会が本大会を契機に、これから多様な選択肢をもった雇用の 実現をテーマに研究していかれることを期待する」との挨拶があり、 続いて当協議会の「30年の歩み」をパワーポイントで披露し、歴史を振り返った。 (「30年の歩み」については記念誌を発行するべく準備をしており、その発行予 定は12月10日である。)
第2部◆記念講演
次に日本経済団体連合会副会長・株式会社リコー代表取締役会長/浜田広氏にお越しいただき、 「時代の変化と企業経営」と題したテーマで 記念講演をいただいた。(講演要旨は記念誌に掲載)
第3部◆パネルディスカッション
第3部のパネルディスカッションでは、コーディネーターに高知短期大学教授・ 関根猪一郎氏を迎え、また経営者を代表して宇治電化学工業株式会社代表取締 役社長・西山彰一氏を、労働組合を代表して連合高知会長・足達秀夫氏を、 そして当協議会を代表して高知県交通株式会社常務取締役・ 前田道雄氏をそれぞれパネラーとして、「雇用の多様化と新たな労務管理」 をテーマに討論を行った。
討論では、まず関根コーディネーターが「山積している労務管理の課題につい て各パネラーより問題提起していただき、その後討論を深めていただきたい」 と導入。それを受けて各パネラーが10分程度各人の立場で問題提起し、 それら各論点ごと更に討論が深められた。 討論の終盤、参加者からの質問を受けた後、コーディネーターである関根氏 がパネルディスカッションの統括として、「多様なニーズに応える雇用政策は 、解りやすいルールの契約社会ではないか」と締めくくった。
◆記念大会閉会挨拶
最後に戸梶秀海副幹事長(株式会社轟組・執行役員総務部長)が「これからは企業 が独自性を立て修正をかけていく事が求められ、労務管理を担当している我々にと っては本日の記念講演およびパネルディスカッションから頂戴したヒントを今後に 活用していきたい。本日、お集まりいただいた皆様に心から感謝する」との閉会の挨拶があった。
◆懇親パーティー
記念大会終了後、引き続き懇親パーティーを開催。来賓をはじめ参加者らが約2時間にわたり懇談。 中締めは記念式典実行委員長を務めた雨森保幸幹事 (株式会社エヌシービー・執行役員総務部長)が行い、労管設立30周年記念大会は盛会裏に終了した。